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研究員:伊藤三洋先生 '雑記帳その2'

2010年07月02日

絵教本「エナ爺」雑記帳2  7/2

2.エネルギー環境教育

 私は、入会した頃、「エネルギー」「環境」「教育」の一つひとつは、理解できるものの、「エネルギー環境教育」と1つにして研究する第1歩が踏み出せませんでした。

 とりあえず、(むりやり)納得に至ったことは、本研究会報告書(H20.3)のp10に書きましたが、いまだに理解し、納得したわけではありません。

 さて、「環境教育」というと、総合的学習の時間から21世紀に始まったばかり、とか、理科や社会科、たまには家庭科が扱う授業のように思われていますが、私の記憶では、少なくとも35年前に保健体育科の保健の教科書で扱いました。

 稚拙ながら、私は「健康と環境とエネルギー」を同時に扱った授業実践を名大附紀要(1977)に報告しています。

 ベオグラード憲章(1975)の影響を受けて、公害に対して、関心、知識、態度、技能、評価能力、参加、という6項目が意識されていたと思います。

 最近では「・・・環境リテラシーを身につけるように・・・」と環境教育プログラムの目標が明示されるようになりました。
 「環境リテラシーを持った人」とは、「生態系と社会・政治的システムの両方を理解し、その質の向上のために、重要性を主張するあらゆる決定のための理解を適用しようとする人」(よく理解できないのですが・・)を言うそうで、要するに、「個人・市民としての責任」「環境問題を理解し、対処するための技能」「環境的なプロセスやシステムについての知識」「調査し分析する能力」(なんとなく分かる気が・・)の4つの要素に整理されるという。

 そう聞くと、「学ぶ人が知識や技能を修得すること」であるならば、「教育」ではなく、『学習』と発想を転換したいと思うようになりました。

 そうなると、「どうやって'学習'させるのですか?」という質問が付いてきます。
1番目に必要なのが、学習者に興味・関心を持ってもらうこと。即ち、初期動機付けの手段として『絵本』で・・・という次第になったところです。