四日市大学エネルギー環境教育研究会(以下、研究会という)は、四日市市環境学習センターの平成22年度地域リーダー養成講座の運営に携わり、初日を迎えました。
●日時:平成22年5月8日(土)9:30~15:30
●場所:四日市市環境学習センター
●スケジュール:
開会あいさつ
(主催)四日市市環境学習センター 山本所長
(運営)四日市大学エネルギー環境教育研究会 新田会長
オリエンテーション(受講者19名(午前)15名(午後)スタッフ(4名)
アイスブレーキング(自己紹介)
●10:00~12:00
テーマ;地球環境問題・エネルギー問題(基礎知識)
講師:新田義孝(研究会会長・四日市大学環境情報学部教授)
1.エネルギーが生活を変えてきた
2.エネルギーは歴史も変えてきた
徳川家康が江戸を選んだ理由、 江戸時代は日本中禿山だらけだった、
アメリカに勝てなかったのは'石油' そして、戦後復興も'石油'
3.いつまでも、あると思うな'石油などのエネルギー資源'
地球温暖化が化石燃料節約の理由?
オイルピーク論、 リーマンショック以降、再度高騰始めた石油
温暖化、EU/アメリカの本音を甘くみるな 日本の本音はどこに???
21世紀に入って温暖化が止まっている?
4.日本にとってのエネルギー問題の本音とは?
5.あなたの庭もウラン鉱床?
トイレなきマンションをどうする? 世界中が原子力回帰
本当に怖いのは、季節風の風上に立地する168基の原子力発電所では?
6.ウラン235の濃度は、昔高かった。天然の原子炉があった。
地球が出来た46億年まえのウランに占める235濃度は23%だった。
それでも生命は進化した。
人口問題から考えると、2030年までが峠。それまでに解決できるか資源問題。
日本の役割と、日本の針路を考えよう。
※上記のレジュメ以外にも、日本のエネルギー自給率は4%、三重県のエネルギー自給率は2.6%と更に低いことや「地球温暖化懐疑論」や、ウランは私たちどこでもの土地60坪で1kg 取れる。但し、濃度は2ppmであることなど、最新情報満載の120枚のパワーポイントでの講義であった。
●13:00~14:00
テーマ:暮らしと省エネルギー
講師 川井正治(研究会議長 地球温暖化防止推進員)
節電・節水クイズで環境問題を知ることとなった。
1.家庭の電気料金の単価は多く使うほどどうなるか?
2.水道料金の単価は多く使うほどどうなるか?
3.家計で、水道・光熱費の支出が一番大きくなる季節はいつでしょうか?
4.暖房費用一番運転費用が低い暖房器具ななんでしょうか?
5.どのくらいの時間だったら電気(テレビや照明)を切ったら省エネになるでしょう か?
6.白熱灯を電球型蛍光ランプに切替えた場合、どれほどの期間で元がとれるでしょうか?
7.炊飯して保温、どの方法が一番省エネになるのでしょうか?
8.水道の蛇口を全開で1分間流し続けるとどれほどの水が流れるでしょうか?
9.カーディガンを1枚着ることによって体感温度は何度ほど上昇づるでしょうか?
10.交通量が多い一般道を走行する場合、省エネ運転の効果が最も大きいのはどの走行パターンでしょうか?
※白熱電球と蛍光灯電球そしてLED電球の実際のものを、電力と寿命などの比較を目で見て確認できた。
14:00~15:30
テーマ:暮らし「食とフードマイレージ」について
講師:小林由紀子(研究会研究員 NPO法人e-plus生涯学習研究所 代表理事)
1.温暖化と食について
2.果物に環境影響
3.日本の食料自給率の現状
4.もし、輸入がとまったら
5.フードマイレージを考えて食べ物を選ぼう
6.食のエネルギーを減らそう
7.地元の野菜を旬の時に食べよう
※楽しいゲームを取り入れて大切な「食」を考える機会を得た、参加した女性は「食」が
最も大切な問題であり有意義な内容であったとコメントしていた。
四日市大学HP関連記事掲載→ http://www.yokkaichi-u.ac.jp/life/news/236.html
(報告:矢口芳枝 写真:田代慶光)