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環境省'ちゅうぶの環'6月号に「伊勢竹鶏物語」掲載!

2010年06月16日

 環境省中部環境事務所の発行する(平成22年6月号)「ちゅうぶの環(わ)」に、研究会の伊勢竹鶏物語~3Rプロジェクト~の紹介が掲載されました。

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 【内容】
'伊勢竹鶏物語'は、三重県北勢地域で3R(reduce,reuse,recycle)を具体的に事業化したいという想いから始まった。もともと有機廃棄物が腐敗して悪臭を放つ'公害'対策として、地元の小企業が'アライ菌'を生産して、魚肉加工工場廃液などの悪臭退治に実用化されていたものを養鶏に適用したところ、脱臭ばかりか鶏卵の品質が驚くほど向上したことに端を発する。
 3Rとは、食品加工工場や野菜生産などの現場で不要になって産業廃棄物化しているものを、加工して飼料に転用しようというreuse/recycle、最近富に繁茂して邪魔になっている孟宗竹などを微粉砕してアライ菌処理し飼料に添加することにる竹林保全、養鶏場にアライ菌処理した竹粉末を飼料だけでなく敷き材として糞尿受けに使って消臭し、さらに有機肥料に使うrecycle, こうして作った飼料を従来の配合飼料の代わりに5割程度使うreduce を意味している。
 'たけっこ卵'の品質は米国で使われているハウユニットという手法を用いて定量的に評価したところ、最高級品と専門家から折り紙つきの結果を得た。また、日本料理の調理長は茶碗蒸しに通常は卵1対だし汁3.5であるところ、1対6まで薄めても弾力があるとの評価。洋菓子パテシエ氏からも高い評価を得ている。
 かくして、100羽の養鶏実証試験を環境省の平成20年度循環型社会形成地域支援事業として終了した。これからは東海地域でこれを事業化するのが私達の役割。主に東海地域でこの方式で3R事業を展開したいという方、大歓迎。一緒に伊勢竹鶏物語を3R事業として広げていきませんか。食品加工や野菜の出荷で産業廃棄物を出したくないとお考えの方、孟宗竹を伐採しても用途に困っている方、品質の高い卵を生産したい方。養鶏などで悪臭に困っている方。こういう方々をシステム化して協力しあって、一緒に3R社会そして地産地消社会を創造しませんか。(文:新田義孝会長)


 必要な方は、ご連絡いただければ情報紙(限定冊数)を送付いたします。

                               報告:矢口芳枝