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第2回 エネルギー環境教育研究会開催

2010年07月23日

      平成22年度 第2回 四日市大学エネルギー環境教育研究会
            第35回循環型社会創造研究会  
      

                【議事要録】

●日 時 平成22年7月21日〔水〕午後6時10分~8時30分
●場 所 四日市大学 交流サロン
●参加者(敬称略、順不同):
曽山(環境省)、浅井(津島市役所)、伊藤(県立四日市北高校)、戸田(繁栄商事)、安井親子(起業家)、川井・藤野戸・川合・田代・新田(四日市大学エネルギー環境教育研究会)
概要
1)「エネ爺」の改訂版が伊藤先生から紹介され、幾つもの意見が出され、反映させることになった。

2)「津島市のリサイクル」と題して、浅井氏より昨今のレアメタルリサイクル事情について解説がなされた。
・政府はレアメタル・モデル事業を平成18年より大館市、大牟田市、日立市で実施した。大館市では小坂鉱山で輸入鉱石の精錬を行わなくなったので、精錬所を'都市鉱山'向けに復興させようというのが狙いである。小型家電より金、白金、銅、パラジウム、の回収を狙っている。ピックアップ回収と店頭回収とイベント回収を併行している。
・大牟田市のは店頭回収とピックアップ回収であり、日立市では大型粗大ごみと小型粗大ゴミに分け、後者をピックアップ回収している。
・平成21年には大都市レアメタル回収事業が公募され、名古屋・津島・名大連合による都市鉱山研究会が受託した。他に秋田、茨城、福岡、東京(町田)水俣が受託している。
・名古屋・津島方式:自治体のごみ収集に併せて6千人規模22町内を対象とする。指定袋に入るものなら受け付ける。この袋には小型家電と中型家電が入る。
・レアメタルなどは全国に広く薄く分布している、家庭でのストックに忌避感がないのでゴミになりにくい、処理困難物ではないという特徴がある。
・実際はレアメタル狙いだけでなく、銅、タンタル、インジウムをターゲットとすることもある。但し、ソニーは独自に銀が欲しいので、北九州でそのための回収を行っている。理由は欧州向けに鉛フリーの半田が必要で、それには銀が必要なこと。 
・一般的にリサイクルは経済的に成立しないから、自立できない。その分を輸出で補っているのが現状。スクラップ・古紙など中国を始めとする途上国に輸出されている。不用品系も同様。

3)環境省中部地方環境事務所 曽山氏から自動車リサイクル法を中心に問題点が紹介された。
・東海地方の盗難車は茨城で解体され、横浜港から輸出されている。
・リサイクル法をもとに業者は消費者からリサイクル代を先取り徴収し、中古品をリサイクルしないで途上国に横流ししているケースが多い。中古品はフィリピンやベトナムへ流れている。
・リサイクル法の見直しが始まっている。もはや、'一国リサイクル'は無理。部品あるいは中古品の輸出が前提となっているから。また、バイヤーの国籍は多様で、最近はアフリカ人も増えている。
 
4)その他
・田代氏からの差し入れの有機野菜が振舞われた。
・次回日程は、矢口事務局長より後日HPなどにて提示されることとした。    

                            以上(文責:新田)