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防災・減災を考える!エコ・カレッジ講座

2012年09月13日

四日市市環境学習センター主催、当研究会企画・運営の「ステップアップ エコカレッジ講座」の応用編では、東日本大震災や近年の異常気象を踏まえて、講座を開催を次のように開催した。
開催当日は、大雨、洪水警報も出されており、開催を協議していたところ、四日市市の川島など北勢地域の一部で局地的な強い雨に見舞われたが、影響がないと判断され講座は開催した。奇しくも、防災と重なる日でもあった。

日時:平成24年9月8日(土)午前10:00~15:30
場所:四日市市環境学習センター
参加数:30名+5名(講師・スタッフ)

開催テーマ:四日市の自然災害を考える~ボランティア活動で東北支援~ 午前10:00~12:00
講師:鬼頭浩文(四日市大学総合政策教授)サプライトゲスト:木村彩香さん(東北学院大学3年生)
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午前中《講義内容》
第1回~第16回現地でボランティア実施(13回以降は今後の予定)で、金曜日の夜出発、翌日朝到着で何度も東北支援に出向いている。
ボランティアに行っている東松山市は、三重県の北勢沿岸市町(桑名、四日市、鈴鹿)と似た地形で、津波が来るまでに、90分ほどあるので油断さえしなければ良いが、直後は、船が全部流され、家も土台だけ残っている。死者1,047人 人口の2.5%の犠牲者で率が高い。浸水地域は市街地の65%。市街地には、2mの津波。小学校の体育館は泥まみれで使えなく、教室の3階以上に避難しているが、一晩中津波が何度も押し寄せた。
活動内容、ボランティアの様子などもパワーポイントで説明を受けた。
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また、ボランティア活動で出会った、東北学院大学の木村さんからも、現地のボランティア活動で「汚れた土・こわれたビニールハウス」から「いちご栽培~収穫」を行うことが出来たなど、感動するお話を得た。

受講者から鬼頭先生への質問
Q:防災被害者に緊急時に意志決定の人があるのかが重要。
A:普段から逃げるということで、自分で確認していく。ケースケースで助かりましたということなど、地域の防災計画で自分たちでコミュニケーションを作っておく。
Q:避難された後、亡くなられた方がある。どういうふうなやり方が良いのか。
A:どこで、どう言う風に起きるか解らない。自主防災など運営は難しい。時間帯を含めて様々に違う。通勤通学では一番近い非難所で対応するが、いろんな想定でおいて考えておく。季節・時間帯など考えてシュミレーションを想定しておく。

午後1:00~2:00
テーマ:東日本大震災を踏まえて、災害から命を守るために ~自助・共助・公助~
講師:四日市市役所危機管理室 田中宏和氏
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天災とは、言う基本的なことから講義が始まった。
・災害をイメージする!
・災害の仕組みを理解する!
・災害対策
生き抜くには、
●積極的に情報を取る。 地域の環境を知る。
●家の近くに活断層などがあるか。液状化によって、どうなるのか。
●海抜について  本町プラザの海抜は? 1.2m  市役所は、1.4m
●自分の住んでいる地域を知る。-災害のリスクを把握する。
●津波による水死!(9割以上の方が溺死、半数以上が高齢者)
四日市でも同様に支援の手が回らない。
私たちがシュミレーションする必要がある。
津波の到達想定時間は、70m
津波が増幅する地形によって違う。
人は1mぐらいで倒れる。 2mは2階建も駄目      
情報提供するようにしている。防災行政無線整備、携帯電話情報提供サービス「あんしん防災ねっと」から発信!
・災害時緊急情報 ・災害時緊急メール ・避難場所検索 ・救急医療情報
―3つの想定―
想定にとらわれるな
最善をつくせ
率先避難者たれ

午後2:00-4:00
受講生がグループ4班にわたって「災害が起きた時をシュミレーションしてどうしたら良いのか」を模造紙に書き出して、発表を行った。
発表を共有した中で、見落としていた点なども出てきて、その場合はどうしたらよいか、行政に確認することとなった。グループ発表した内容については、環境学習センター内で展示している。
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