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ESD学習プログラム「八郷地区の獣害を考えよう」 in 伊坂町、四日市大学

2016年11月16日

研究会は、八郷小学校4年生の総合的な学習の時間にESD視点の学習プログラムを提案、実践してきましたが、11月15日(火)は、これまで学習してきたことをふまえた校外学習を伊坂町と四日市大学で行いました。

八郷小 伊坂町(獣害柵).jpg

8:40にバスで学校を出発し、伊坂町の獣害対策の柵や檻を設置している2か所を見学しました。
これまでの学習で、地域の人から獣害について話を聞きましたが、児童たちは田畑に設置された電気柵や、イノシシをおびき寄せる米ぬかを撒いた檻を実際に見ることで、より身近でたいへんな問題として捉えることができたのではないかと思います。


その後、バスで地域に隣接する四日市大学に向かいました。

移動の車窓から、森林を伐採して開発を行っている2つの現場を見ながら、動物だけでなく人間が生きていく上でも、重要な森林の役割について説明し、社会にとって必要な開発ではあるけれど、森林も守っていかなければいけないという難しさがあることを意見交換しました。

八郷小大学見学(学長を囲んで).jpg

四日市大学では、岩崎学長のお話を聞いた後、各グループごとに与えられた「ミッション」を達成する宝探しゲームをしながら、大学の中を探検しました。

その後は、子どもたちがとても楽しみにしていた学食体験です。
自分たちでメニューを選んで食券を買い、お昼ごはんを食べました。

八郷小大学見学<体育館>.jpg

昼食の後は、体育館に移動してサッカーやバスケットボールなどで遊びました。
四日市大学サッカー部コーチから教えていただくことができ、子どもたちは大喜びで広い体育館を走り回っていました。

八郷小大学見学<千葉先生>.jpg

そのあと、大学生ら講義を受ける教室に移動し、環境情報学部教授の千葉賢教授に「獣害に対する四日市大学の取り組み」について講義をしていただきました。画像を使った分かりやすい説明をしていただき、児童たちはメモを取りながら熱心に聞いていました。ルートセンサス調査の映像にシカやウサギなどが写ると、子どもたちから「あっ、今見えた!」と声があがりました。

講義のあと児童から次々と手が挙がり、「先生は動物と人とどちらが悪いと思いますか?」「保護区を作るのはいいことだとおもいますか?」などたくさんの質問が出ました。児童は千葉先生のお話を聞いて、自分たちがこれまで調べたり学習してきたことからさらに学びを深めることができたと思います。

最後に四日市大学での体験学習でたいへんお世話になった職員のみなさんに児童全員でお礼をいいました。


この取り組みはセブンイレブン記念財団の助成をいただき実施しました。